富士登山競争(山頂コース)

最近、富士登山についてテレビでよく目にします。軽装で弾丸登山(山小屋で休憩しない)をする人がいて危険だと。山を甘く見ていると。

↓職場の休憩室でテレビを見ていたときのやりとりです。

事務職員
事務職員

ナマケモノさんは富士山に登ったことありますか?

ナマケモノ
ナマケモノ

ありますよ。半袖短パンで弾丸登山しました。

しかも5合目からじゃなくて、山のふもとの市役所から登りました。

そんな私の富士登山について、過去に掲載していたブログを転載して報告いたします。

※この記事は、軽装&弾丸での富士登山を推奨するものではありません。富士登山は安全な計画と入念な準備が必要です。

まえがき

今日は富士登山競走でした。

昨年、五合目コースに出場して2時間30分以内の基準を突破したので、今年いよいよ山頂コースに参加できるというわけです。

山頂コースは高低差約3000m、移動距離約21kmです。

山頂コースを「完走」と認められるのは、富士吉田市役所からスタートして4時間30分以内に山頂に辿り着いた者のみ。
なお、メジャーな富士登山(河口湖口ルートの五合目から山頂)には6時間かかるといわれています。

昨年と同様、前日に東京入りして、当日の早朝4時に新宿をバスで出発して富士吉田市役所に5時30分頃に到着。

山頂コースへの参加者は2600人。
開会式は昨年の五合目コースより盛り上がりました。

スタート~馬返し

7時に市役所前をスタート!まずは富士山を見ながら市街地を走ります。

うっすら見える富士山

大きなチェックポイントの馬返しまでは、移動距離10.8km、高低差680m、平均斜度6%の比較的緩やかな登り坂です。

最初の給水所(浅間神社)でストップウォッチを止めると16分20秒。昨年より2分も遅いなぁ。まぁ、今年は山頂コースやから先が長いし、平地はW-upを兼ねてちょっと抑え気味で走ってるし、いいか。

それにしても暑いなっ。

そんな風に思ってましたが、次の給水所では5分遅れました。ここらへんから「傾斜が急だけれども走らなくてはならない坂道」が始まります。かなりきつくて、時折歩きました。

スタート地点から10.8km、高低差680mの馬返しの到着は1時間6分47秒。昨年より10分も遅れていました。こ、これはやばくないか・・・???( ̄へ ̄;)しかも、ある年の山頂コース4時間25分~4時間30分にゴールした「ギリギリ完走者」の平均通過タイムは1時間7分だから、余裕が全くない。

馬返し~五合目

馬返しからは登山区間に入ります。馬返しから五合目までは移動距離4.2km、高低差780m、平均傾斜19%です。走れるのは時折ある平地か、緩やかな坂のみ。急な坂や大きな段差を早足で登ります。

選手がむちゃくちゃ多いので、基本は人と同じ流れに乗って登ります。終盤には道が細くなり渋滞が起きるらしく、渋滞のせいで関門に引っかかることは避けたいので、「抜かせる!抜きたい!」と思った時は前に出ます。

昨年はここから「攣りそう地獄」に見舞われたので、この1年は昨年攣った筋肉を意識して鍛えてきました。その甲斐もなく、さっそく攣りそうになる腓腹筋(ふくらはぎ)・・・。去年は無事だった内転筋もなんか攣りそう。昨年本当に攣ってしまった腸腰筋は無事でした。

去年より身体的には僅かに余裕をもって通過した五合目のタイムは・・・2時間9分58秒去年より20分くらい遅いし、「ギリギリ完走者」の平均通過タイム2時間7分よりも遅い!( ̄□ ̄;)遅くとも2時間で通過して少し余裕を作っておきたかったのに、完全に想定外。俺の今までの陸上において、後半に巻き返して勝利したことなどありません。まずいですよね、コレ。

5合目にて撮影

五合目~八合目

五合目から本八合目の関門までは移動距離3.8km、高低差1170m、平均傾斜31%です。

時間の余裕ゼロなので立ち止まる場所などないのですが、そんな現実などおかまいなしで攣ります。六合目給水所で足趾(足の指のこと)が攣り、足趾がぎゅ~!っと靴の中でグーになりました。なんとか靴を脱がずに治そうとしていると今度はヒラメ筋(ふくらはぎ)が攣り、それをストレッチしようとすると反対側の前脛骨筋(すね)が攣り、どっちか治そうとすると反対が攣る痙攣ループ地獄に陥りました。

それで2~3分のロス。何とか歩き出しますが、スピードを上げるとすぐに攣りそうに。呼吸も心臓も脚も気持ちもギリギリで、ペースアップはとてもできる感じではありませんでした。

七合目からは岩場も始まります。軍手を装着して四つ這いで、一歩ごとに「へい! へい! へい!!」と声を出しながらグングン上がります。やはりここでも人だらけで渋滞ですが、少し段差が大きなところは人が通ろうとしないので、そこを狙って通って少しでも前を目指します。

そんな風にしていたら、左腓腹筋が本格的に攣りました!(゚◇゚;)収縮が強すぎてむちゃくちゃ痛い上に、戻そうとしても簡単に戻りません。岩場と体重を利用して、下を向こうとするつま先を無理やり正面に戻して、少しでも人の邪魔にならない場所に移動しようとしたら・・・また攣った!(゚□゚;)

悶絶しながらまた戻します。さっきより時間をかけてしっかり治して、なんとか再スタート。ですが、また攣りそうでペースを上げら:

れません。塩飴食ってるし、ハイドレーション背負ってこまめにポカリスエット飲んでるのなぁ。鍛え方が足りんかったか・・・。

このあたり、自分がどんな位置にいるのか完全に分からなくなっていました。五合目の時点で予定より遅れていた上に、ペースアップできた印象もなく、2回の痙攣で5分以上ロスしています。山頂どころか、本八合目の関門(4時間)に間に合わないのではないか???こんなに人が多かったら、渋滞に巻き込まれてゴールできないとか・・・。

今年失敗したら、来年またここへ・・・来たくない(;□;)

不安と絶望に飲み込まれていました。

先が見えない区間が続き、やっと見えた目印は絶望を増幅させるものでした。本八合目の「富士登山競走」と書かれた赤い大弾幕。つまり関門です。あそこまで距離がどのくらいかも分からず、どのくらいで着きそうか推測もできません。

かなり遠くの大弾幕まで20分で登ればぎりぎり完走ペース。30分かかれば関門に引っかかって失格。見た目的には30分でも無理そうでした(T□T)

止まることもペースアップも許されず絶望を見ながら登り続けると・・・なんか予想以上に大弾幕が近づいてきました。

八合目の通過タイムは・・・3時間49分48秒!!「ギリギリ完走者」の平均通過タイムは3時間52分でした。五合目で遅れていたのを取り戻した!これは・・・いける!!!(・∀・)

八合目~山頂

本八合目から山頂までは移動距離2.2km、高低差370m、平均傾斜17%です。ここからは気持ちが切り替わりました。平均以上で登れば完走!でも失速したら失格!

ゴールまであと少しというところで、隣で登っていた見知らぬ人に「これ、間に合いますよね???」って聞かれました。たしか、「間に合いますよ!」って返しました。昨年、完走できなくて悔しい思いをしたと言っておられました。

最後の鳥居が見え、今までの疲労は無視して駆け上がることができました。周囲の選手に言ったのか自分に対して言ったのかよくわかりませんが、「ラストファイト!」と叫んで駆け上がりました。

4時間23分43秒でゴール!

途中、今年はダメかもと絶望しましたが、なんとか完走できました。ほんと余裕ないですし、カーボ・ローディングとかしっかりやっておいておかったです。何か一つ手を抜いていたら、残念な結果になっていたかもしれません。

その後、500mL500円のコカ・コーラで祝杯をあげ、登頂の証拠写真を収めました。

ホンマはもっとレースの様子を写真撮りまくってレポートするつもりでしたが、あまりの余裕のなさにまったく撮る気になれませんでした・・・。というわけで、スタート直後の次に自分で撮ったのは山頂です。

山頂~五合目(下山)

そして、余韻に浸る間もなく、俺には新たな試練が待ち構えているのでした。そうです、もちろん自力で河口湖口五合目まで下山しなくてはなりません。昨年、普通の富士登山で経験した、あの地獄の下り坂ですよ。降りても降りても続く、つづら折りの下り坂・・・( ̄▽ ̄) ←遠い目

たしか、去年は3~4時間かかりました。今回は5合目のバスの出発時間があるので、急いで降りなきゃいけません。タイムリミットは2時間。

転倒対策で軍手を、砂塵を吸い込まないようにマスクを装着し、猛スピードで下り坂を駆け降りました。事前情報では1時間半から2時間かかるといわれていた下山道ですが・・・俺は1時間8分で五合目に到着しました(笑)下山スピードなら上位になれそうな気がしました。歩いて降りるより、よっぽど楽でした。

というわけで、富士登山競走完走しました。1ヶ月全く練習しなかった状況から、2か月未満の練習で完走できたわけですから上等じゃないでしょうか。

もうあんなに必死に登るのは二度とごめんですヽ(^o^)丿興味のある方は是非とも参加してください。あの苦しさについて語り合いましょう♪

データ

富士登山競走 山頂コース

4時間23分43秒(893位/1112人)

※山頂コース男子 参加者数 約2200人  完走率 50.6%

測定ポイントスプリットラップ通過時刻
馬返し1:06:478:06:47
五合目通過2:09:581:03:119:09:58
八合目通過3:49:481:39:5010:49:48
Finish4:23:430:33:5511:23:43

今、思うこと

いつ思い出してもこのレースは笑えます。ナマケモノの大好きな達成感がでかかったです。

そして、一般人と比較した異常さが分かりやすくてネタになります。走るのが昼間なので、半袖半ズボンがベストです。

そういえば、高山病のようなものはあまり感じませんでした。とにかく、脚が攣りそう、息があがる、心臓がきついという、平地で追い込んでいるときと変わらない感じです。

ちなみに、この時期の練習内容は以下のような感じです。

  1. 5000m 19’43″(3’51” – 3’58” – 3’58” – 3’59” – 3’57”)
  2. 3000m 12’18″(4’01” – 4’07” – 4’10”)
  3. 1000m 3’26”
  4. 1000m 4’38”

純粋に平地を走る能力は低いです。

皿倉山(標高622m) 高低差:約500m
1本目 登り(表登山道)35’00″ 下り(表登山道)33’56”
2本目 登り(煌彩の森)34’40″ 下り(表登山道)35’24”
3本目 登り(煌彩の森)39’32″ 下り(表登山道)36’01”
※累積上昇1500m 1時間49分12秒
※累積下降1500m 1時間45分21秒
※総移動距離30km
※表登山道 移動距離6km 平均傾斜 8%
※煌彩の森 移動距離3km 平均傾斜17%

前年の富士登山競走五合目コースの経験から、平地ランとは別物であることを学んでいたので、坂や山の移動能力を上げることを意識しました。

特異性の原則は大事です。

ただ、この山の練習をしたときの練習日誌には「地獄」「ウンザリ」と書かれています。身体的にも精神的にもかなり過酷な練習でした。

平地のランニングに飽きた方にトライアスロンはお勧めですが、富士登山競走も同じくらいお勧めします!

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