「アイアンマンレース」というものをご存じですか?トライアスロンの一種ですが、世間一般の認知度はかなり低いように感じます。
「アイアンマン」といえば、アメリカのマーベル・コミックのキャラクター「アイアンマン」をベースにした、2008年のアメリカのスーパーヒーロー映画のほうが圧倒的に認知度が高い気がします。
この記事では「アイアンマンレース」について、どのようなスポーツなのか、その魅力は何なのかをお伝えします。
アイアンマンレースとは
アイアンマンレースとはトライアスロンと同じスイム、バイク、ランの3種目を連続で行う競技です。
同じ3種目なのですが、1つひとつの距離がトンデモナイのです。
超長距離のスイムとバイクの後に、デザートとしてフルマラソン(42.195km)が待っています。
この競技を制限時間内に完走した選手は「アイアンマン(鉄人)」と呼ばれます。
1つ1つの種目の距離が常人の能力を超えています。
これを連続で3つやってしまう人間は、まさしく「鉄人(IRONMAN)」と呼ぶにふさわしいでしょう。
なお、上記の距離はアイアンマンレースでも「フルディスタンス」と呼ばれるものです。
アイアンマンレースには「アイアンマン70.3」というものもあります。これは3つの競技の距離がすべてフルディスタンスの半分です。70.3というのは70.3マイルのことです。
アイアンマンレース(フルディスタンス)の制限時間
大会によって制限時間は多少異なりますが、概ね以下のとおりです。
スタートからの時間だけではイメージしにくいと思いますので、各種目の制限時間もざっくりと紹介します。
ちなみに、フルマラソン(42.195km)の大会の制限時間は6~7時間に設定されていることが多いです。
アイアンマンはどこで開催されているのか
アイアンマンレースは現在、世界各地で開催されています。
公式ホームページで検索したところ、42件がヒットします(2024年5月時点)
世界で初めてアイアンマンレースが行われたのは1978年で、場所はハワイのオワフ島でした。
1977年、ハワイで、アメリカ海軍の軍人達が宴会の席上、「マラソン・遠泳・サイクルロードレースのどれが最も過酷か」と議論、比較できず、「この際まとめてやってみよう」と、翌1978年、同地でアイアンマン・トライアスロンが行われた。これがきっかけとなり、この時のレース距離スイム3.8km・バイク180km・ラン42.195kmと制限時間17時間でのレースが、アイアンマン世界選手権大会へと発展し、現在、世界各地でハワイ本戦出場をかけたアイアンマンレースが開催されている。
Wikipediaより引用
酒宴の席での話が現実のものになりました。第1回の参加者はわずか15名だったそうですが、どんどん人気が高まります。
日本でフルディスタンスのアイアンマンレースが初めて開催されたのは1985年。その会場は私の地元である滋賀県です。スイムのスタート地点は、私も子供のころによく泳いでいた松原水泳場(琵琶湖)でした。ですので、私は子供のころからアイアンマンレースというとんでもない競技があることだけは知っていました。
2015年以降、日本では開催されていませんでしたが、2024年に北海道の函館で開催されることが2023年に発表されました。
【公式ページ】アイアンマンジャパン・みなみ北海道(函館)
私はアイアンマンジャパン・みなみ北海道にエントリー済みで、ここで完走して「鉄人」の称号を得ようとしています。
アイアンマンの魅力
私の思う、アイアンマンの魅力を挙げていきます。
順番は、私にとって重要な順番です。
共感してもらえるポイントはいくつあるでしょうか?
人生における大きな勲章になる
一番は、自分自身の満足感です。
スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195km。
これを完走できたらどれだけの達成感が得られるのでしょう。
「鉄人」になった自分を想像するだけでワクワクします。
きっと今後の人生の糧になるでしょうし、一生忘れることはないでしょう。人生が終わる瞬間も思い出すのではないかと思います。
以下は、アイアンマンレース創設者のジョン・コリンズの言葉です。
Swim 2.4 miles, bike 112 miles, run 26.2miles, brag for the rest of your life.
水泳で3.4マイル、自転車で112マイル、ランニングで42.2マイル、残りの人生で自慢しましょう。
- ジョン・コリンズ、1978年
健康になる
私は2016年頃から「脂質異常症」が気になっています。2019年には総コレステロール、LDL(悪玉)コレステロール、中性脂肪、nonHDLコレステロールの4項目で異常値となってしまいました。
食生活を改善させて少しは落ち着きましたが、2023年時点でも総コレステロールとLDL(悪玉)コレステロールが高値です。身長166cm、体重54kgでやせ型ですが、中身が良くありません。
脂質異常症は動脈硬化を引き起こす原因の1つです。動脈硬化は心筋梗塞・狭心症・脳梗塞などの原因になります。
私は100歳まで生きたい(むしろずっと生きていたい)ので、それらの病気になるのは御免です。
2024年5月現在、未だに総コレステロールとLDL(悪玉)コレステロールが高値ですが、アイアンマンを目指すようになった1年でLDLコレステロールは低下し、HDL(善玉)コレステロールが上昇しております。動脈硬化予防・改善に有酸素運動が効果的ですので、アイアンマン完走を目指しつつより健康になりたいです。
周囲の人からの見られ方が変わる
マラソンやトライアスロンをしている同類の人からは一目おかれるでしょう。
マラソンどころかジョギングすらしない一般人からは変態だと思われるでしょう(笑)
どちらにしても、私としてはオイシイです。
ジョン・コリンズの言葉どおり、残りの人生で自慢します。
話のネタになる
私はランニングやトライアスロンのコミュニティーに参加していません。
仕事を中心に日常生活を送り、その生活範囲内の人と関わっています。
その中で、アイアンマンレースを完走したことのある人に私は会ったことがありません。
アイアンマンレースのことを知っている人すら会った記憶がありません(家族以外)。
アイアンマンレースの完走を目指しているというだけで話のネタになりますし、アイアンマンレースを完走したという話は、良い話のネタになると思います。
まとめ
アイアンマンレースとはトライアスロンの一種で、スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195kmの合計225.995kmを連続で1人で行う競技です。
この競技を制限時間内で完走した者は、「鉄人」と呼ばれます。
この記事を読んでいる人は、アイアンマンに少しは興味のある方のはずです。
ぜひ一緒にアイアンマンレース完走を目指してみませんか?
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